妊娠検査薬で陽性反応が出たのに生理がきてしまった…。妊活中の女性にとって、陽性判定後の出血ほど悲しいものはありませんよね。「どうして?」「私の何が悪かったの?」と自分を責めたくなる気持ち、よくわかります。
そもそも、陽性反応が出たのになぜ生理がきたんでしょうか?妊娠検査薬のしくみや正確性、化学流産とは何か、陽性判定後に生理がきてしまう理由を詳しく解説していきます(ˇ◡ˇ)
妊娠検査薬の仕組みとは
陽性反応が出た後に生理がくる理由を知るため、まずは妊娠検査薬がどのような仕組みで妊娠を判定するのかを正しく学習していきましょう!
妊娠検査薬はどうやって判定しているの?
妊活中の女性なら誰でも一度は使ったことがある妊娠検査薬。病院に行く前のセルフチェックとして、毎月ドキドキワクワクしながら使っているという女性も多いかもしれませんね。
妊娠検査薬は、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が尿に含まれているかどうかで妊娠の有無を判定します。
hCGホルモンとは、ママがお腹の中で赤ちゃんを育てるために必要なホルモンのことで、着床後、妊娠8〜12週目をピークに増えていきます。妊娠していなかったら、尿からhCGホルモンを測ることはできません。
妊娠検査薬は検査キットに尿をかけるだけで簡単に妊娠判定ができる便利なアイテムですが、使うのが早すぎるとhCGホルモンの量が正しく測れません。正しい結果を知るためには、メーカーが指定する使用日を守ることが大切というわけですね(*´◡`*)
陽性反応に必要なhCGホルモンの分泌量は
検査薬で妊娠したかどうかを判定するには、hCGホルモンの量がある程度安定していなければなりません。妊娠検査薬が陽性反応を示すには、hCGホルモンが尿内に50mlU/ml認められることが条件となります。
hCGホルモンは生理予定日頃から徐々に増え始めますが、予定日当日では50mlU/mlに届かない可能性が高いんです。ほかにも、妊娠検査薬はhCGホルモンの分泌量が多すぎても正確な判定ができないこともあります。
長い間生理がきていない、もしくは妊娠12週目を過ぎていると予想される場合は、妊娠検査薬ではなく産婦人科で診察を受けるようにしてくださいね!
妊娠検査薬に間違いはある?その正確性とは
陽性なのに生理がきた…妊娠検査薬の判定間違いなんじゃないの?陽性判定なのに生理がきたら、検査薬自体の性能を疑ってしまいますよね…(>_<)
ここからは、妊娠検査薬の正確性について詳しく解説していきますね♪
正しい結果がわかるのは生理予定日1週間後以降
商品にもよりますが、市販の妊娠検査薬は生理予定日から1週間後以降に使うのを推奨しているものがほとんどです。これはhCGホルモンの分泌量を正確に判定するためで、メーカーが指定する日より早い検査では正しい判定が出ない可能性があります。
指定日よりも早く妊娠検査薬を使うことは「フライング検査」とも呼ばれ、妊活中の女性たちの中には待ちきれずフライング検査をしてしまったという人がとても多いようです(ˇ◡ˇ)
市販の妊娠検査薬は、正確性が90%以上と言われています。でも、この数値はあくまで「メーカーが推奨する日に、正しい方法で使った場合のみ」当てはまるもので、フライング検査で正しい検査結果が得られるとは限りません。
もちろんフライング検査で陽性反応が出ることもあります。でも、結果的に化学流産を知るきっかけとなって、強いショックを受けたという人もいるんです。早く結果を知りたい気持ちはわかりますが、正しい結果を知るにはメーカーが推奨する日にちを守って、正しく妊娠検査薬を使ってくださいね☆
尿をかけすぎると正しい結果が出ない?!
妊娠検査薬の取扱説明書には、「尿を◯秒かける」もしくは「紙コップなどで◯秒間ひたす」という説明があります。
尿をかけ過ぎたり、紙コップでひたす時間が短すぎると、仮に妊娠していたとしても正しい判定が得られないことがあるんです!実際に、尿の量が少なすぎて判定窓まで届かなかったり、長時間ひたして判定線がにじんでしまったという人もいるようです(°_°;)
妊娠検査薬はただ尿をかければいいというわけではないので、検査前は必ず取扱説明書を読んでから検査をしてくださいね♪
陽性から陰性に変わり、生理のような出血があった
妊娠検査薬で陽性判定が出ても、後日生理のような出血がある場合もあります。とくに、不妊治療でhCG製剤を使っていたり胞状奇胎などの腫瘍がある人は、妊娠していなくても陽性反応が出ることがあるそうです。
ほかにも、陽性判定後に生理がくるケースで考えられるのが「化学流産」です。「流産」というキーワードに驚く人もいるかと思いますが、これまでにも気づかないうちに経験している可能性があるほど、実はよくあることなんです。
ここからは、今後妊活をする上でぜひ知っておいてほしい化学流産についてのお話をしていきます。
化学流産とは。病院へ行ったほうがいい?出血の期間はどれくらい?
化学流産とは、妊娠検査薬では陽性判定が出たものの超初期の段階で流産してしまうことを言います。病院の超音波検査では胎嚢(赤ちゃんを包む袋のようなもの)が確認できなくて、女性の身体にも目立った変化がないまま次の生理を迎えるケースがほとんどです。
化学流産になっても普段通りの生活を送って大丈夫です。次の排卵日にはタイミングをとるのももちろんOK!出血が続く日数は、いつもの生理期間と同じか1〜2日長いくらいです。
化学流産は妊娠検査薬を使わなければ気づかないものなので、とくに心配なことがなければ病院を受診する必要もありません(ˇ◡ˇ)
ここで1つ、妊活中の夫婦やカップルにお願いがあります。化学流産になったからといって自分やパートナーを責めるようなことは絶対にしないでください。
初期の流産は染色体異常によるものがほとんどで、薬やお酒を飲んだからとか、重いものを持ったことが原因というわけではありません。そもそも、妊娠検査薬の精度が今ほど高くなかった時代は、化学流産という言葉自体がメジャーなものではありませんでした。
言い方は悪いかもしれませんが、妊娠検査薬の向上によって知らなくていいことを知ってしまうようになっただけなんです。
妊娠検査薬を否定しているんじゃなく、もし化学流産を経験したとしてもあまり神経質にならず、また次の妊活をがんばるぞ!という気持ちでいてほしいというお願いです(*^_^*)
生理のような出血があったら妊娠の可能性はもうない?
女性の体は、約1ヶ月というサイクルを通して排卵(卵巣から卵子を排出すること)や子宮内膜を厚くすることで、将来の妊娠に備えて身体を整えています。受精をしなければ厚くなった子宮内膜はいらなくなるので、これを血液と一緒に身体の外に出すのが「生理」です。
陽性判定後でもいつもの生理と同じような出血がある場合、残念ですが妊娠の可能性は低いと考えるのが一般的です。
でも、先輩ママの中には出血があったにも関わらずきちんと妊娠していたという人もいて、出血したからといって妊娠していないと言い切ることはできないんですよね…(>_<)
出血があっても妊娠していた場合に考えられるのが着床出血(月経様出血)です。着床出血とは、受精卵が子宮内膜にもぐりこむ際、子宮内膜に傷がついてわずかに出血する状態のことをいい、出産経験のある女性の1〜2割ほどが経験していると言われています。
着床出血は出血があっても妊娠していて、なおかつ無事に出産できた時に初めて「あれが着床出血だった」と気づくことが多いです。経験した人じゃないとどんな出血かがわからないので、参考までに生理との違いもお伝えします。
生理の出血と着床出血の違いとは
生理は1周期分の厚くなった子宮内膜を血液と一緒に体外に出すため、出血量が多く3〜7日ほど続くのが特徴です。生理開始直後、出血量が多い時の経血量が1回約140g、生理が終わりに近づく頃でも1回約20gの出血があると言われています。
一方で、着床出血は出血量や血の色が人によって全く異なります。
- おりものに少しだけ血が混じったような薄いピンク色だった
- 茶色っぽい血が少量出た
- 生理だと思ったら1日で出血が止まり、その後妊娠が発覚した
など、その様子は千差万別。非常にまれですが、生理のような出血があったのに妊娠していたという女性もいるようですね!
着床出血は誰にでも起こるものじゃないですが、妊娠かどうかを見極める1つの判断材料になります。いつもと違う出血があった時は、数日様子を見た上で妊娠検査薬を使ってみることをオススメします。
ちなみに、余談ですが出血以外に気分の変化や肌状態で生理かどうかを判断したという人もいました。
生理がくると、女性はホルモンバランスが安定しキラキラ期に突入しますよね。キラキラ期は気分が安定したり肌がキレイになったりしますが、出血があってもこのような変化がなく、むしろ体調がどんどん悪くなり「もしかして?」と妊娠に気がついた、というエピソードです(^◡^)
妊活は焦らずマイペースに。ゆったりした気持ちで赤ちゃんを待ちましょう!
赤ちゃんが来るのを心待ちにしているとフライング検査をしたくなったり、陽性判定後の生理に大きなショックを受けたりしてしまうものです。このショックは、最初から陰性だった時よりもダメージが大きく、次の妊活に向けてやる気を失うきっかけとなってしまうことも。
妊娠したかどうかを知りたい気持ちはとてもよくわかります(ˇ◡ˇ)でも、早すぎる検査で化学流産を知ってしまうことが不安や悲しみを強くさせるくらいなら、焦らずマイペースに赤ちゃんを待ってみてもいいのかなと思います。
陽性判定後の生理がつらい時は、すぐにチャンスが巡ってくると信じて、気分転換しながら毎日を楽しく過ごすことを心がけましょう♡