妊娠する確率って思った以上に高くはありません。妊娠するためには必要な条件がいくつかあり、妊娠~出産までたどり着くのは奇跡のようなもの。
妊娠するのに必要な条件とは?妊娠する確率や妊娠しやすい時期は?性交のタイミングは?よくある疑問や質問を交えながら、妊娠する確率や可能性について迫っていきます!
みんなすぐに妊娠できる?年齢別1回あたりの妊娠確率とは
避妊をしなかったら妊娠する可能性がある…これは紛れもない事実。でも、年齢が上がれば上がるほど妊娠する可能性が低くなることも知っておくべき事実です。
年齢が上がると妊娠する確率はどのように変わるのか、詳しくみていきましょう!
妊娠ってミラクル。30代女性の妊娠確率は約20%!
現在、日本では晩婚化や未婚化が進んでいて、第1子出産(初産)の平均年齢も上昇傾向にあります。
年代 | 第1子出産時の女性の平均年齢 |
1980年 | 26.4歳 |
1990年 | 28.4歳 |
2000年 | 28.8歳 |
2016年 | 30.7歳 |
これを見て「今の時代、子供は30代になってからでOK♪」と思う人もいるかもしれません。では、次の表を見てみましょう。
女性の年齢 | 妊娠する確率 |
20代 | 30% |
30歳~ | 20% |
35歳~ | 10% |
これは、避妊せずに性交した場合の妊娠する確率を表したもの。20代の場合、100人が避妊せずに性交したら約30人が妊娠するそうです。30代前半なら約20人、30代後半なら10人とどんどん減っていく傾向に(>_<)
「子どもが欲しくなったら作ればいい」「妊娠はいつでもできる」、これは間違いではないのですが、年齢が上がるほど妊娠しにくい身体になるということは覚えておきましょう。
すぐ妊娠できる人、そうでない人…違いはどこにあるの?
赤ちゃんが欲しいと思った時にすぐ授かる人、欲しいと思っていてもなかなか授からない人、その違いはどこにあるのでしょう?
妊娠適齢期って?その計算方法とは
女性は生まれながらにして身体の中に卵子が備わっています。赤ちゃんの頃は約200万個の卵子があるんですが、生理が始まる頃には約20~30万個になり、35歳頃には1~3万個にまで自然減少。
数が減るだけでなく卵子の質も悪くなり、日本産科婦人科学会によると35歳頃になると異常な染色体の割合が増えるとのこと(>_<)
妊娠する確率、卵子の数、卵子の質…もちろん個人差はあります。でも、年齢によって妊娠できるのかできにくいのかが変わることは間違いなさそうです。
いつまでに生めばいいのか、いつ妊活を始めればいいのか、これにも個人差はありますが、ヨーロッパの生殖医学会では第1子の妊娠適齢期の上限を次のように紹介しています。
できれば欲しい | 絶対に欲しい | |
子どもは1人でいい | 37歳 | 32歳 |
子どもは2人欲しい | 34歳 | 27歳 |
子どもは3人欲しい | 31歳 | 23歳 |
「できれば1人は欲しい」のであれば37歳、「絶対に1人は欲しい」のであれば32歳までに第1子を考えたほうが良いとのこと。それ以上になると「絶対に産めない」という訳ではありませんが、ひとつの目安として参考にしてくださいね(^^)
無排卵症や子宮筋腫など子宮系のトラブル
子どもが欲しいのになかなか授からない…という人は、気づいていないだけで子宮系の疾患を抱えているかもしれません。
- 卵子が排卵されない無排卵症
- 卵巣の機能が低下する早発卵巣不全
- 排卵が不規則な生理不順
- 子宮に腫瘍ができる子宮筋腫
- 卵管がつまってしまい、卵子が通りづらくなる卵管癒着
などなど、妊娠できない原因となる子宮系疾患はたくさんあります。半年以上避妊せずに性交しても妊娠できない場合は、病院で診てもらったほうが良いかもしれません。
男性不妊の可能性
妊娠できない原因は、女性側にだけある訳ではありません。男性側に妊娠できない原因がある=男性不妊症の可能性も考えられるんですよ。
- 勃起の状態が悪く性交が不十分な勃起不全
- 射精までに時間がかかり過ぎる遅漏
- 精子の数が少ない乏精子症
- 精子がいない無精子症
などなど、男性不妊症も様々。不妊治療を始めたいときには、夫婦2人で受診することをおすすめします☆
重要なのは排卵後のタイミング。妊娠しやすい日を計算しよう
妊娠しやすい日としにくい日。何が違うか分かりますか?まずは妊娠の仕組みを理解し、自分が妊娠しやすい日はいつなのか知っておきましょう♪
知っておきたい妊娠の仕組み
妊娠の仕組みを簡単に説明すると、
- 卵巣から卵子が排出(排卵)される
- 男性が放った精子と卵巣が出会って受精卵となる
- 卵管を通って子宮に向かう
- 子宮の内膜に着床する
この4つが成り立って、初めて妊娠が成立します。どれか1つでも欠けてしまうと妊娠は成立しません。
避妊せずに性交しても、精子と卵子が出会わなければ受精卵になりません。受精卵になったとしても着床しなければ妊娠には至らず、内膜が剥がれ落ちて生理となって流れてしまいます(>_<)
精子の寿命は2~3日、卵子の寿命は排卵されてから6~24時間といわれています。つまり、排卵日の前々日~当日に性交すると妊娠する確率が高くなるという訳ですね☆
妊娠しやすい日を計算してみよう
妊娠するためには、排卵日を知ることが重要。一般的に、生理の初日から2週間後あたりが排卵日といわれていますが、これには個人差があります。
自分の排卵日を確実に知りたい人は、基礎体温の記録がおすすめ!基礎体温とは、朝目覚めてからすぐの体温のこと。基礎体温計(婦人体温計)が必要なので、持っていない人はこの機に購入してくださいね。
通常、生理~排卵日前日までは体温が低く(低温期、または低温相)、排卵日~生理の前日までは体温が高く(高温期、または高温相)なります。低温期は36.0~36.3度くらいで、高温期は36.7~37.0度あたりになることが多いようです。
基礎体温を測ると排卵日が分かるだけでなく、きちんと排卵できているか(無排卵の場合は高温期がない)、妊娠がしたかどうか(妊娠すると高温期が続く)も分かるんですよ☆
それに自分の排卵日が確認できれば、妊娠する確率もグッと上がります♪まずは基礎体温を測って、排卵日を予測してみましょう♪
生理前なのに妊娠?!その確率は
一般的に生理前は卵子の寿命が尽きていることが多いので、避妊しなくても妊娠しない(安全日)と言われています。「生理前なのに妊娠した!」という人は、おそらく排卵日がいつもより遅くなっていた可能性があり、生理不順の人に起きやすいようです。
基礎体温をつければ、このようなことはないはずです。妊娠を望む人だけでなく、妊娠を望まない人も予期せぬ妊娠を防ぐために基礎体温を記録することをおすすめします。
妊娠初期の兆候とは?可能性をチェックしてみよう
妊娠すると基礎体温が下がらないだけでなく、様々な兆候が現れます。
生理とは違う少量の出血(着床出血)
生理とは違う出血があったら、もしかすると着床出血かもしれません。受精卵が着床すると、子宮内膜の中に潜り込みます。これによって、少し出血することがあるんです。
着床出血の色は茶色やピンク、薄い赤であることが多く、量は拭いた時にペーパーにつく~ショーツに少量つく程度の場合が多いようです。
基礎体温は高温期のまま変わらない
妊娠していない場合は低温期~高温期を約2週間ごとに繰り返すのですが、妊娠するとずっと高温の状態が続きます。
生理がこない&低温期に入らない場合は妊娠が成立している可能性が高いと考えて良いでしょう(*'ω'*)
普段と違う婦人科系の不調
妊娠超初期はいつもよりも粘り気のあるオリモノが多い、胸が張る、子宮辺り(下腹部)が軽い痙攣を起こしているように感じるなど、いつもと違う不調を感じる人もいるようです。
風邪をひいたようなだるさ
妊娠すると、風邪のような症状(身体が熱く感じる、だるい、頭痛、鼻詰まり)が出る人も。これは妊娠ホルモンの影響です。
注意して欲しいのは、風邪薬や頭痛薬、鎮痛剤などの服用。妊娠の可能性が考えられる場合や妊活中の人は、自己判断で薬を服用しないよう気を付けてくださいね。
吐き気、胃のむかつき
なぜか吐き気がある、胃がムカムカする、ニオイに敏感になるなど、妊娠超初期でもつわりの症状が出ることがあります。水を飲んでも吐く、食べ物を受け付けないなど、食事が困難な場合は早めに病院に相談してください。
眠気
しっかり睡眠時間をとっているのに眠くてたまらない、いつも以上に眠い…これも妊娠初期の症状です。中には立ちくらみやめまい、ふらつきが起こる人もいます。運転に支障をきたす可能性がありますので、充分に注意しましょう!
腹痛や便秘など、お腹の不調
いつもは快便なのに妊娠を機に便秘になった、下痢を起こしやすくなった、便秘や下痢で腹痛が起こりやすくなった…という人もいます。こちらも便秘薬や下痢止めを服用しないよう注意しましょう。
感情の起伏が激しくなる
なんてことないのに腹が立ったり、悲しくなったり。急に不安になったり、逆に前向きになったり。ふとしたことで感情が浮き沈みするのも、妊娠初期の特徴。中には感情だけでなく、心臓がバクバクする人もいるようです。
ストレスがかかると起伏も激しくなりがちなので、周りに八つ当たりしないよう気を付けてくださいね(>_<)
基礎体温を習慣づけて排卵日を予測しよう
今すぐ妊娠を希望する人、将来的には希望する人、今のところ希望しない人。個人差、生き方、考え方は人それぞれですが、どんな場合であれ自分の身体のことを知っておくことは大切なこと。
妊娠の仕組みの理解、ベストな年齢やタイミングなどを知識として入れておくと、いざとなったときにとても役立ちます。自分の身体ときちんと向き合うためにも、まずは基礎体温の記録から始めてみましょう!