妊娠したと喜んだも束の間、いつ終わるともわからない吐き気や眠気。妊娠して初めて体験する「つわり」。この時期は今まで経験したことのない不快感と不安と疲労で押しつぶされそうになりますよね。
【つわり】は経験した人にしかわからない苦しみです。でも、いつか終わるからとガマンする必要はありません。少しでもつわりが軽くなるための食べ物や対策、ツボ押しや漢方まで試してみたいあれこれを集めました。
つわりを楽にするために必要なコト
つわり時期をどう過ごせばいいのか?誰も教えてくれませんよね。ひたすらガマンするしかない?いいえ、私はそうは思いません。
何事にも「無理をしない」「ガマンしない」
つわりの時期には1人で頑張りすぎない!ことが大切です。赤ちゃんのために!と無理して食べたり、規則正しい生活をしなくちゃと気張りすぎは禁物ですよ。
パートナーや周りに今の状況を伝えて、きちんと休息してくださいね。
★つわりの時、ここが大切ポイント
- 妊娠初期は無理して食べなくても赤ちゃんには問題ない
- 軽くなる時間帯を見極めて動く、きついときは横になる
- つわりを体験できない夫に「察する」のは難しい、状況を伝えて理解を得よう
つわりを軽減させる対策【食事編】
つわりの時に切っても切れないのが食事です。食べないと気持ち悪い、食べると気持ち悪い、症状は様々。つわりのタイプによって対策は変わってきます。
回数を増やしてちょっとずつ食べる
つわりの時は食事のバランスを考えなくても大丈夫です。食べたいもの、食べられるものを見つけて食べましょう。
おなかがすくと気持ち悪くなる食べづわりなら、こまめに食べられるよう小さいおにぎりを用意しておいたり、小袋のチョコやあめなどを用意しておくと便利です。
冷たい食べ物を選ぶ
つわり中でも冷たくてのど越しの良いものは比較的食べられたという妊婦さんは多いようです。
そうめん
ゆでるだけで手軽に食べられるそうめん。のど越しもよく、味も匂いも淡白なのでつわり中の妊婦さんにおすすめの食事です。
めんつゆを変えるだけで味変できるのでマンネリも解消できます。
ゼリー・プリン
つわり中、何にも食べられないというときにはゼリー飲料なども手軽でおすすめです。プリンもつるんとのどを通りやすくカロリーも補給できるのでおすすめ。
冷や汁
冷や汁とは、味噌とお出汁(だし)で作る冷たい汁もの。郷土料理としてはめずらしく各地で食べられています。夏バテしやすい時期に食べられるものなので、食欲の落ちる妊婦さんにおすすめです。
フルーツ
フルーツの適度な甘みと酸味が食べやすかったという妊婦さんは多いです。ビタミンと水分、糖分を補給できるので、つわり中で濃い味のものが食べられない妊婦さんの強い味方です。
でも、一度に食べすぎは注意して!果物の果糖は摂りすぎると体重増加につながっちゃいますよ。
食事を冷ます
温かい食事はおいしいですが、つわり中は特別です。温かいと湯気とともに匂いも強くなるのでキツく感じる妊婦さんも。特に匂いが気になる「匂いづわり」の時に試してみてください。
酸っぱいものを食べる
つわりの時にすっぱいものを食べたくなるというのはよく聞く話ですね。つわり中、気持ち悪い口の中をさっぱりさせる効果も期待できます。
梅干し
酸っぱいの代表、梅干しは内臓の働きを助けてくれる効果があります。妊娠すると内臓の働きが悪くなるのでそれを補ってくれる効果が期待できます。
グレープフルーツ・レモン
グレープフルーツやレモンも効果があった人が多い食材です。鉄分の吸収率を上げるビタミンCや葉酸も含まれているのでおすすめの食材です。
酢の物
酢の物もつわりの時に食べやすかったという声が多い食べ物です。
★お酢に期待できるうれしい効果
- クエン酸で疲労回復
- 高血圧防止
- 肥満解消
- 食欲増進
- 血中の脂質低下
- がんの抑制効果
妊婦にうれしい効果がたくさんですね。体はわかっているから?母体の神秘を感じますね。
ビタミンB6・葉酸を積極的に摂取する
妊娠するとタンパク質の代謝がされやすくなります。その時にビタミンB6が不足すると強い吐き気や嘔吐症状が出やすいといわれています。
特に「妊娠悪阻」になってしまう妊婦さんは血中のビタミンB6が足りない人が多いそう。ビタミンBの仲間の葉酸も吐き気を少なくする効果があるといわれています。
ビタミンB6・葉酸が多く含まれる食品
★ビタミンB6が多い食材
肉類 | 豚ひれ肉
鶏ささみ肉 脂身の少ない赤身肉 |
魚類 | カツオ
マグロ 赤身の魚 |
穀類 | 玄米 |
野菜 | じゃがいも
トウモロコシ |
豆類 | ナッツ |
果物 | バナナ |
★葉酸が多い食材
野菜 | ほうれん草
アスパラガス |
肉類 | 鶏レバー |
果物 | いちご |
加工食品 | 納豆 |
葉物野菜に多く含まれているイメージの葉酸ですが、肉類、特にレバーにも多く含まれています。葉酸は水溶性ビタミンなので調理の仕方によっては大幅に量が減ってしまうので注意が必要です。
サプリメントの活用もおすすめ
葉酸もビタミンB6もバランスの良い食事を毎日続けないと摂ることはできません。つわりがきつい、妊娠中に体重が増えすぎて食事のコントロールをしている。とビタミン類が不足してしまいそうなら、無理をせずサプリにお世話になるのも1つの方法ですよ。
必要な栄養素以外にも美容成分も配合しているベルタ葉酸サプリなど、おすすめの葉酸サプリはたくさんあります。
★ベルタ葉酸サプリ
価格 | 定期便コース初回:1,980円、次回以降:3,980円 |
内容量 | 30日分(120粒) |
葉酸量 | 400μg |
特徴 | 美容成分やアミノ酸、鉄分なども配合 |
注意事項 | 定期コースは6か月間購入の縛りあり
その他コースもあり |
炭酸系ドリンクを活用する
つわりは炭酸水で乗り切ったというママも多くいます。甘い炭酸飲料は体重増加につながるので味無しの炭酸水がおすすめです。
レモンを絞ったり、カットフルーツを入れるだけでおしゃれなドリンクに早変わり。うつうつがちなメンタルも上がるかも?しれませんね。
氷・シャーベットでも水分補給
つわり中、何も食べられないときでも水分補給だけは忘れないで!冷たい氷やシャーベットでもいいので水分不足にならないようにしてくださいね。
キャンディーやガムで唾液をコントロール
よだれが出て止まらない「よだれづわり」の時はガムやキャンディーで唾液のコントロールをしましょう。キャンディーはおなかがすくと気持ち悪くなる「食べづわり」にも効果的です。
つわりを軽減させる対策【生活編】
食べ物だけでなく、生活面で押さえておくとよいポイントもまとめてみました。
マスクや鼻栓をする
マスクや鼻栓は匂いが気になるつわり中に効果的です。風邪などの感染症を予防する効果もあるのでうまく活用しましょう。
体を軽く動かす
つわり中は無理のない程度に体を動かしてみましょう。
★オススメの運動
- 軽いストレッチ
- 軽いマタニティヨガ
- 景色を見ながらの散歩
つわり中はそのきつさにばかりに焦点を当てず、リフレッシュしたり、リラックスすることが大切です。でも、くれぐれも無理はしないようにしてくださいね。
部屋の換気をこまめにする
換気をこまめにして空気の入れ替えをしましょう。部屋の匂いを消せるので匂いづわりに効果があります。
好きなことをして過ごす
妊娠中はストレスを感じないことが一番大切です。リラックスできるよう好きなことをしてゆったりと過ごしてくださいね。
家事は手を抜く
この時期は家事も無理しすぎずに。周りに助けを求めてもOKです!周りに助けを求められない場合は、家事代行を頼むのも悪いこととは思いません。
1人で頑張りすぎないようにしましょう。周りのヘルプには「ありがとう」「うれしい」と感謝を
忘れずにね☆
つわりを軽減させる対策【グッズ編】
つわり軽減グッズもたくさんあるので試してみてはいかがでしょう?
吐き気を軽減するツボ押しバンド
SEA BANDは腕にあるツボを刺激するリストバンドです。つわり軽減を期待できる「内関」というツボをつけるだけで刺激してくれます。クスリではないので副作用がないこともうれしいですね。
★SEA BAND
価格 | 2,091円(税込) |
販売サイト | https://item.rakuten.co.jp/kumatan/zakka-00171/ |
特徴 | 手首にあるツボを刺激
医学雑誌でも紹介 |
注意事項 | 医療器具ではないので効果には個人差がある |
つわりに効く音楽を聴く
つわりやストレス軽減に効果があるという音楽もあるよう。癒しの音楽で胎教にもよさそうです。
つわりに効く漢方を活用する
あまりにひどいつわりの場合は、漢方を試してみるのもいいかもしれません。
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
どんな症状に有効? | 食欲がなく胃に水が溜まっているような感じがする |
配合成分 | 半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)、生姜(しょうきょう) |
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
どんな症状に有効? | 喉のつかえがある、気分が沈んでのどに異物感がある |
配合成分 | 半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)厚朴(こうぼく)そよう(そよう)、生姜(しょうきょう) |
五苓散(ごれいさん)
どんな症状に有効? | のどの渇き、めまい、嘔吐、頭痛とともに下痢症状などがある |
配合成分 | 沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ) |
いろいろな漢方をお伝えしましたが、自己判断は禁物です。特に漢方は体質にも左右されるので服用したい場合は医師の判断を仰いでくださいね。
そもそもつわりはナゼ辛いの?
つわりのつらさは体験しなければわかりませんよね。その原因はいったい何なのでしょう?
つわりが起こる原因は?
一般的にはホルモンバランスの変化が原因だなんて言われていますが、はっきりした原因は分かっていません。
つわりの主な症状
あなたの体調不良、実はつわりだった!?つわりにはさまざまなタイプがあります。
- 食べづわり
- 吐きづわり
- においづわり
- 眠りづわり
- よだれづわり
- 気持ちが不安定
- 偏食
つわりは人によって症状もキツさも違います。なんにせよ、きついなと感じたら安静にゆったりと過ごすのが一番です。
つわりに関するウワサ
つわりで○○が分かるなんてウワサもあります。
- 赤ちゃんの性別によってつわりの重さが違う
- 母娘で遺伝する
- 動いているほうが軽くなる
- 第2子以降のほうが軽くなる
さまざまなウワサがありますが、医学的な根拠はありません。「それあるかも?」なうわさも、つわりの時の気晴らし程度で考えておくといいかもしれませんね。
それでもなかなかつわりが良くならないときは
つわり中に、どんな対策をしてみても一向に良くならない。そんな時は放っておいてはいけません。
妊娠悪阻と診断されれば適切な処置が必要
「つわりは病気じゃない」と軽く考えないで。あなたの体のSOSを見逃さないでください。
★これって妊娠悪阻かも!?な症状
- 水分が摂れない
- ほとんど食べられない
- トイレの回数が減って排尿が少ない
- 吐き気やだるさが強い
- 体重が大幅に減っている
- めまいやたちくらみで日常生活が送れない
こんな症状がでてきたら、必ずかかりつけの産婦人科で相談してくださいね。
つわりの時は無理をしないで!「対策をとって休養」を合言葉に
妊娠して喜ぶ間もなくつわり症状に苦しめられる。こんな症状はあなただけではありません。ある日ふっとつわりがなくなり爽快な朝が迎えられるまでもう少しです。
でも、それまで手をこまねいているなんてもったいない!少しでも快適に過ごせるように、どれかの対策が役立つよう心から祈っています。